Treatmentいきいきと暮らし続けるために
「いきいきと暮らし続けるために」地域の互助(力)を高めていきましょう。
2016年9月3日に開催された西京区認知症区民公開講座からのお話です。
テーマは:いつまでもわたしらしく ~認知症を明るく生きる~ という演題で、旦那様が認知症になられたご夫婦の講演でした。
お勤めをされている旦那様が、2012年(59歳)の時に漢字が書けなくなったり(京都の伏見桃山にお住まいの方で住所の「桃」言う漢字が書けなくなったそうです)、パソコンの操作がわからなくなる。 というような微候に戸惑われて病院に受診されたというとこらからお話が始まりました。
まずは、病院で「若年性認知症」と診断されたときの思いを お話しされました。
病院の先生は「若年性認知症です」と診断をしてくださりましたが、病気への対処法は教えて頂いたが、後の生活がどの様になるのか、本人やご家族は診断後の不安と困惑の日々を暮されていったことを語られました。
病気の告知を受けて仕事を辞めてから、何をすべきなのか、何をしたいのか見いだせなかった。
病院には通っていたが、妻ともども治療の在り方に不安と不満があり、夫が退職してからずっと夫婦で過ごしていく上での孤独感と疎外感が大きかった。どこに行ったらサポートがあるのか分からなく毎日どう過ごせば良いのか困惑されていたそうです。
そんな中、病院を受診されたから1年5カ月が経ったときに、テニス教室に参加されて、多くの仲間と出会われ、そこでは今まで認知症として援助される側としての存在感(常に患者か利用者)で、何か川の向こう岸に追いやられている 疎外感が付きまとっておられたようですが、このテニス教室では、お世話をする人、される人と明確な区別がなく違和感なくテニス教室の一員としてテニス教室の自分(認知症)としての場があったということです。疎外感を感じない場があったことにご本人は「そこには希望と明るい笑顔がある」と言われておられました。
テニス教室の延長線に「認知症カフェ」との出会いがあり。
奥様のお話に「私たちはテニス教室や、れもんカフェ(認知症カフェ)に行くようになって生活が一変しました。安心して過ごせる居場所と大切な仲間を得ることができて、前向きに考えることが出来るようになりました。仲間と共にワーキングチームの一員として活動するようになりました。今では私たちにとってテンス教室や、れもんカフェは特別な場所から生活の一部になりました」。
私は、このお話をお聞きして、認知症についての正しい理解と認知症が普通にオープンにできる。暮らしの場を育てることから目を背けてはいけないと感じました。認知症に限らないとも感じました。
介護保険法で定められた、地域住民の保健・福祉・医療の向上、虐待防止、介護予防マネージメントなどを総合的に行う機関として「地域包括支援センター」というところが西京区には5つあります、洛西地域には境谷地域包括支援センターと沓掛地域包括支援センターの二つがあります。私の住んでいる福西地区は沓掛地域包括支援センターが担当地域ですが、どこの地域包括センターに相談されても優しく、丁寧にお話を聞いて頂けます。
(沓掛地域包括支援センター 電話番号:075-332-2201)
認知症カフェは西京区にもあります。
京都市西京区 | 認知症おれんじカフェ | 毎月第2日曜日 | 要お問合せ | 京都市西京区大原野西境谷町2-14-6 訪問介護まごのて洛西 |
075-754-6766 |
京都市西京区 | だいだいの木 | 毎月第3または第4日曜日 | 要お問合せ | 京都市西京区山田出口町31 地域交流サロンやまだ玉静 |
075-392-7370 |
また、「こころのつどい」という (男性介護者の会)もあります。