Usefulお役立ち知識
窒息の予防
厚生労働省が発表している「主な死因別にみた死亡率の年次推移」を見ますと 平成18年以降 窒息が交通事故を上回っています。平成20年には窒息(9,419千人)交通事故(7,499千人)転倒・転落(7,170千人)溺死(6,464千人)のようです。 溺死もじわじわと増えてきています。

「不慮の事故」という項目があります。この項目を詳しくみますと「窒息」が上位に来ています。
食品による窒息で死亡する人は年間4,000人以上とのことです。
1日に約11人が食品による窒息で命を落とされてます。

高年齢になるにつれ上位にきています。 子供や高齢者は食べる機能が成人よりも低いからだと考えられます。

では 皆さん食べ物の中でどの様なものが喉につまりやすいと思いますか?
おもち、あめ・・・
下の図は、窒息を起こした食品を頻度別に示したものです。

もち、米飯、パン、菓子類、魚介類、果実類、肉類、・・・
驚きませんか?「何でもありやー」と思いませんか。いやなんでものどに詰まらすということです。
「おかゆ 」で窒息することもあるようです。

お子さんなどは焼きのりをつめてしまうこともあるようです。実は私、コンビニのおにぎりの海苔をパリっと大きく口に入れて上あごにくっついて、慌てることがあります。年齢に関係なく注意しないといけませんね。
喉に詰めるということは食品の形状なども関係しますが、食べ方などあわてて食事をしない飲込まないとか注意することが必要ですね。
窒息予防には食べ方に注意することが大切です。

しっかり噛んで食べることは、今すぐできる「窒息予防」
- 一口の量は無理なく食べられる量にしましょう。
- 食べ物を一口入れたら、いつもより5回多くしっかり噛むようにしましょう。
- 目標は一口30回噛むことです。
- 歯のない方は入れ歯をいれてしっかり噛みましょう。
- よく噛んで食べることは肥満の解消。予防にもなります。
「のどに物が詰まった」ときの対処法(一例)
(異物が詰まった直後で、意識がある場合)

(異物が詰まってから時間が経過して、意識がない場合)
- 救急車を呼ぶ(119番)
- 気道をしっかりと確保する。
- 心肺蘇生法を行う。