

「新型コロナウイルス感染拡大防止の措置について」
新型コロナウイルスの感染拡大で大阪府や兵庫県に緊急事態宣言が発令されたことを受け、京都府も宣言に準じた対策が必要と発表されました。また厚生労働省、日本歯科医師会、日本口腔外科学会からも、「歯科医師の判断により、(治療は)応急処置にとどめることや、緊急性がないと考えられる治療については延期することなども考慮すること」と通達がありました。これを受けまして当院としましても診療を制限し、感染拡大防止に努めさせていただきます。
診療制限期間:令和2年4月13日(月)~5月6日(水) (今後の状況により延長する可能性もございます)
フレイルの簡易チェック方法 イレブンチェックの中のオーラルフレイルに関してのお話です。
お口の中を清潔に保つことがインフルエンザの予防に有効な方法であると言うことを、インフルエンザ・ウイルスの増殖サイクルから考えてみましょう。
まず、インフルエンザ・ウイルスは体内に入ったときは、感染する力がありません。
赤い棒がありますよね。 この状態だと細胞にくっつけないのです。
呼吸器と腸管にある「プロテアーゼ」によって初めて活性化して感染する(細胞内に入る)ことが出来るのです。
プロテアーゼによって赤い棒が くっつける状態になります。
細胞内に入ったインフルエンザ・ウイルスは増殖を始めます。
次に 数を増やしたインフルエンザ・ウイルスは細胞外に出ようとします。 でも 細胞とシアル酸レセプターによって結合していて、細胞から離れることが出来ません。
今度は「ノイラミニターゼ」によって 細胞とインフルエンザ・ウイルスを繋いでいるシアル酸レセプターを切り離すことが出来ます。
このサイクルを繰り返すことで、切り離されたインフルエンザ・ウイルスは体内で数を増やしていくことになります。
そして、体内ではこのインフルエンザ・ウイルスを免疫活性食細胞が むかえ撃ちます。 戦いが激しいと 人の体が発熱することにないます。
これが、なんで 口腔ケアでインフルエンザの予防になるのか! ですよね。
お口の中が清潔でない 汚れたお口の中に この「プロテアーゼ」と「ノイラミニターゼ」が多く存在することがわかってきたのです。
ちなみに、 インフルエンザの治療薬「タミフル」は このインフルエンザ・ウイルスを細胞外に放出するのに関わるノイラミニターゼを阻止するノイラミニターゼ阻害薬なのです。
つまり、「プロテアーゼ」と「ノイラミニターゼ」の数が少なければ、インフルエンザ・ウイルスに感染しにくい、感染しても発病しにくいということです。
お口の中を清潔に保ちましょう。 健常な方は、「それじゃー 口の中を消毒しょう」なんで思わないでくださいね。 口の中の細菌は互いがバランス良く常在することで体に良いこともあるのです。 まだまだ 体の仕組みや体内に常在する常在菌の働き、役割が解明されていないことが多くありますからね。
ご自身のお口に合った清掃を心がけてください。(歯科衛生士や歯科医師のお聞きになることも良いと思います)
誤嚥性肺炎
2003~2004年冬季、65歳以上のデイケアに通う在宅高齢者190人を対象に「適切な口腔ケアがインフルエンザの発症率にどのような影響を及ぼすか」という調査が行われました。その結果「口腔ケア群」においてインフルエンザ発症者は1名、「対照群」では9名が発症したという報告があります。
〇「口腔ケア群」歯科衛生士が口腔ケアと集団口腔衛生指導を1週間に1回実施したグループ。
〇「対照群」これまで通り本人及び介護者による口腔ケアをしたグループ。
皆さん、仮にリボンで地球をしっかり結んだと思ってください
ところが、しっかり結べなくて、1mほど 緩んでしまった。(古紙回収の時、段ボール結ぶと いつも緩むんだよね)
ここで、質問なんですが、 うかつにも1mの余分な長さ(たるみ)が出来たとき、地球の周囲に均等に配分し、リボンが地表面から均等にずれて結ばれてるとしたら、それは、地球からどれくらいの距離になるだろうか? (地球は完全な球体だとしましょう)
想像してみてください。
私は、浮かない1m位の長さの違いは地球規模になると誤差の内に入らない、関係ない。 仮に浮いても1ミリの数分の1という あたりを私は感覚的に想像したのですが。
皆さんは いかがです?
実際に計算してみましょう。
円周の長さ=直径×円周率(π)と教わりましたよね。(3.14 でも3でも 今回の場合 何でもいいです)
地球の外周というと、現在わかっている地球一周分の長さはふたつあります。赤道の長さの約4万77km。それから、北極と南極の2点を通る長さの約4万9kmです。
今回は赤道の方でリボンを結んだとしましょう。 ついでに77kmも四捨五入して4万kmてことにします
「地球からどれくらいの距離になるだろうか?」 ということは直径の長さの差を求めたらいいことになりますので。
円周(4万km)=直径×円周率(π) と (円周(4万km)+1m)=直径(a)×円周率(π)
直径(a)- 直径 = 地球からどれくらいの距離
ということは、1m÷円周率(π)=0.318・・・ 直径が約31センチ 長くなったと言うことなので
31÷2=15.5 答え、 約15㎝ 離れるということですね。
この計算式で、いいの! 15cmといわれても 私の想像力がついていけません。
この気持ち悪さ 何なんでしょう?
人は自分の想像力の限界を目の当たりにしたとき、 どのような反応をするんでしょ。 自己防衛をとるのか、 一歩前に進むのか、 扉を閉ざすのか。
1月7日は年に5回ある季節の節目の日の一つ「人日」という、
この日に七草粥を食べるという風習は江戸時代に幕府が「人日の日」を「人日の節句」として五節句の一つと定めたことにより、民衆に広がり定着したと言われてます。
3月3日(上巳)、5月5日(端午)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽)、
私が幼い頃は、お粥が嫌い 葉っぱ物が嫌い 学校が始まる 最悪の日の一つでしたよ。
風邪を引いたとき、病気になったときの食事として、一番に思いつくのが“お粥”ですよね。
また高齢者向けのお粥のレシピもあります。 ところが 東京消防庁の調べによると、65歳以上の窒息・誤飲の原因として1位になった食べ物が意外にも「おかゆ」だったのです。
(東京消防庁の調べ)
柔らかくて、消化の良い「おかゆ」が なぜ 窒息・誤飲(誤嚥、ごえん)の原因1位なのでしょう。
「おかゆ」柔らかくてあまり噛まなくてもよい物性なので、消化にもよい(胃にやさしい)ものですが、ただし「おかゆ」は“べたつく” という点では危険な食べ物になります。
柔らかく炊きすぎて水ぽい「おかゆ」にも注意しないといけません。水分の部分だけが嚥下反射が起こらないうちにスーッと気管に流れ込み、誤嚥してしまうことがあります。
「おかゆ」のかたさや水分量など、本人の飲み込む(嚥下)機能にあった状態のものに調整する必要があります。
本人の飲み込む(嚥下)機能を診るには、いろいろな検査が有りますが、簡単な検査方法を二つ紹介します。
◯反復唾液嚥下テスト(RSST)
方法:
唾液嚥下を30秒間繰り返してもらう。
「できるだけ何回も飲み込んでください」と指示。
のど仏のあたりに指をあてて嚥下の有無を確認する。
評価:
30秒間に2回以下の場合、嚥下開始困難、誤嚥が疑われる
3回以上の場合は、ほぼ問題なし
※日本歯科医師会のホームページではRSSTについて動画でわかりやすく紹介されています。
掲載箇所は、8020日歯TVの「高齢期 摂食・嚥下(後編)」です。
◯EAT-10
問題がある場合や心配な方は専門家に相談されることをお勧めします。
追伸、 「おもち」の窒息事故がおおい時期。
(東京消防庁の調べ)
スペインの作家ミゲル・デ・セルパンテスの小説。『ドン・キホーテ』
50歳を過ぎた初老のドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャが郷士を名乗って痩馬のロシナンテと共に冒険の旅に出かける その横に、彼の従士として旅に同行するサンチョ・パンサの物語をご存じせすよね。
日本でいうと時代劇「水戸黄門」的なお話かな? でも 主人公のキャラが違いすぎますよね。
林立する水車を巨人たちの群れと間違い、勇猛果敢に突進した. 正気とは思えないような行動をするから 水戸のご老公とはかなり違います。
一緒にするなんて両者に失礼でした。
ごめんなさい。
そう、「喉(のど)の健康度」の話でしたね。
「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と「サンチョ・パンサ」どちらが健康的に見えますか。メタボリックシンドローム(内蔵脂肪型肥満)の観点からみると 「サンチョ・パンサ」ですよね。そもそもパンサという言葉の意は太鼓腹と言うことらしいですからね。
ところが、最近 “誤嚥性肺炎” という言葉を耳にすることありませんか。この “誤嚥” という観点かがみると「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」の方が危険度が上がるんですよ。
人は高齢になると「のど仏」(甲状軟骨)の位置が下がってくるんです。
この傾向がよく現れるのが、「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」のような 長身で痩せ型の人なんです。
この理由は、長身の人は首が長いという傾向があり、それに痩せ型の人は筋繊維の減少もみられ筋力低下があらわれることが多くなります。よつて 下がるスペースがある。筋力も弱っている。この様な理由で 「のど仏」(甲状軟骨)を支えてる筋力が弱り垂れ下がる格好になるのです。
では、「のど仏」(甲状軟骨)が下がると何が危険なのか これを 生体の構造的に説明しますと
喉(のど)は普段 呼吸してるときは食道の入り口はふさがっていて
気道は開いた状態になっています。
これが、飲み込む(嚥下)時に 「のど仏」(甲状軟骨)が上がる↑ 喉頭蓋が反転して↓ 気管にかぶさった格好になり気管をふさいぐことになります。この反射運動で、食べ物が気管に入らないで食道に送り込むことが出来るのです。この嚥下の一連の動作の速さは0.5秒と言われています。「のど仏」(甲状軟骨)が下がると この移動距離が長くなり 0.5秒より時間がかかることになり、気管をふさぐことが遅れて気管に食べ物が間違って入り込んでしまう 誤嚥の原因の一つになるということです。
これは、摂食嚥下機能障害の内で機能的原因に分類されている「加齢に伴う変化」についての現象の一つです。
では、どのような予防法があるか紹介します。
甲状軟骨を支える筋肉はいろいろな筋があるのですが、この筋肉が弱らないようすことです。
舌骨を支えている筋力が大切になります。
専門的には 言語聴覚士の方々がリハビリテーションに携わっておられます。
また 食べるということ(摂食嚥下)は全身運動とも言えますので、作業療法士、理学療法士の方々や多くの職種の方が携わっておられます。
一般に行える方法に、
〇呼吸のトレーニング:腹式呼吸によって深い呼吸を心がける。
〇発音のトレーニング:パ、タ、カ、ラ を繰り返し発音して、 最後に 舌を思い切り出して ベー、と言う。
〇首の周りのトレーニング:
おでこ体操
「おでこ」に手を当てて抵抗を加え、おへそをのぞきこむように強く下を向くようにする。
① 反復訓練:1から5まで数を唱えながら、それに合わせて下を向くように力を入れる。
② 持続訓練:ゆっくり5つ数えながら持続して行う。
(負担が大きいので適宜、強度や頻度を調節する必要がある。 頸椎症や高血圧の人には注意が必要)
(椅子に確りと腰掛ける また ベットで行う場合60度くらい起こせるなら起こして)
口開き体操(開口訓練)
口から食べるということは大切なことと思います。
捕捉:
BMI(Body Mass Index)とは1994年にWHOで定めた肥満判定の国際基準です。日本でも健康診断で使ってます。このBMIは「体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))」のように求められるため、身長と体重を入力すれば、BMIや標準体重が計算できます。
BMIでは18.5未満を低体重、18.5以上25.0未満を標準、25.0以上30.0未満を肥満(1度)、30.0以上35.0未満を肥満(2度)、35.0以上40.0未満を肥満(3度)、40.0以上を肥満(4度)としています。
ただ、BMIの計算式は世界共通ですが、判定基準は各国で異なり、日本でのBMIの理想値は男性が22.0、女性が21.0です。これらの数値に近いほど「統計的に病気にかかりにくい体型」と疫学調査で判明しています。
逆に肥満を示す25.0を超えると、糖尿病、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧などの生活習慣病にかかりやすいとされています。
このBMIの数値が 高齢者になると28位が健康維持に良いのではないかと言われるようになってきています。
追伸、 インターネットで「ドンキホーテ」と入力して検索すると
が一番に出てくるよー。