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福西の小笹歯科診療所、小笹院長のブログ

お口の話
「歯磨き」の習慣は いつ頃から

2017年2月28日    お口の話, 院長のよもやま話 

「歯磨き」の習慣は日本ではいつ頃からなんでしょうね。

福井県にある曹洞宗の本山で厳しい禅の修行で知られている「永平寺」の開祖道元禅師(1200~1254)が記した本に「正法眼蔵」という本があります。

この「正法眼蔵」50巻というところに 洗面 について書いてあります。

「天竺、中国では、国王・王子、大臣・百官、在家・出家、朝野の男女、百姓万民、みな洗面する。(中略)洗面を忘れる物はない。だが しかし、楊枝をつかうことがない。それに反して、日本では、国王・大臣、老少・朝野、在家・出家の貴賤を問うことなく、すべて楊枝をつかい、口を漱ぐことを忘れない。だた しかし、洗面しない。これでは、まさに一得一失である。」

 

 

 

道元禅師は鎌倉時代の方なので、歯磨きの習慣は仏教ともに日本に入ってきたと言われていますので鎌倉時代には日本では多くの人が歯磨き習慣を得ていたということが、この記述から推察できます。(仏教伝来は550年頃といわれてますね)。 一方 道元が南宋に渡って 勉学に励んだ頃は 南宋では仏教が衰退している頃だったので歯磨き習慣も忘れ去られていたのかも知れませんね。

「だから、かの国では、僧も一般人も、みんな口の息がたいへん臭い。二三尺へだててものをいうときも、口臭がきこえて、嗅ぐものは堪えがたかった」とぼやいておられます。

この「洗面」巻では、 歯磨きの方法が 詳しく書かれています。

例えば、舌の清掃について

「舌をけずるに五つの事がある。一つは。三返をこえてはいけないということ。二つには、舌の上に血が出たらすぐに止めるがよいということ。三つには、大きく手を振って、上衣や足などを汚してはいけないということ。四つには、楊枝を棄てるに、人の通るところに棄ててはならぬということ。五つには、それはいつでも物かげに棄てるがよいということである」 書かれてます。

興味のある方は一度 本をお読みになるとよいかと思います。(いろいろな現代語の訳本が出版されてます)

鎌倉時代には、日本では 歯磨きの習慣が定着していたようですね。 顔を洗う習慣はなかったのでしょうかね。

 

 

 

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